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2024年08月27日

積極戦略が最善とは限らない?

先日ある会社の「積極戦略を一から考えましょう」という事になり本当の強みの特定と題し会議をやってみた。

検討に入るにあたり売上を伸ばしていくためには①他社がやってない事②他社が持ってないものが本当の強みになる可能性がある、その強みを生かすことのできる機会と掛け合わせる事で更なる売上に結びつくと考えられると説明し、次のステップで、社長に「御社の強みは何ですか?」と聞いてみた。すると、展示会での取組が好評で売上は上げようと思えばいくらでも増やすことが出来る、しかし受注しても納期までに生産できる発注先が無い事が問題で受注出来ないとの回答だった。コロナ過で生産現場の職人(小規模事業所)の仕事が無くなり、どんどん廃業に追い込まれたことが原因との事でした。

この会社の場合SWOT分析でいう積極戦略「強み」×「機会」よりも改善戦略「機会」×「弱み」の方がこの会社にとって重要である事がわが分かった。

改善戦略「機会」×「弱み」が社外の要因であり管理不能要因である場合は少し対策が難しくなる。生産拠点の地域に点在する職人(小規模事業所)の共同生産や品質向上のための教育等を職人集団に提案し、意識改革と将来ビジョンをイメージしてもらうことで単なる下請けという関係からビジネスパートナーとして一緒に成長して行く取組が重要との結論にたどり着いた。

この改善戦略を①何を②何時迄に③どうやってと計画しモニタリングしていくことになった。

最善の戦略は会社毎によっていろいろで、同じ戦略が他の会社に当てはまるとは限らない、そこが難しくもあり面白いと感じています。